地震は止められない!原発震災の恐怖
三年前の新潟中越地震に続いておこった新潟中越沖地震。一度大きい地震が起こったところは当分起きないだろう、と言う話は通用しないことを再認識した地震でした。
なんといっても怖いのは、連日報道される柏崎刈羽原発の被害。記者会見をしている東電の社員や、解説をする有識者の方々の表情には「これくらいの被害でよかった」というのか、なぜか緊迫感が感じられない。
日本は世界の地震の10%も起こっているにもかかわらず、55基もの原発があります。たとえばマグニチュード8を超えると政府が予測し、いつ大地震が起きてもおかしくないと多くの研究者が警告している、静岡県の浜岡原発は、東海地震の想定震源域の真上にあるのです。
私は三年前、仲間と一緒に浜岡原発の視察に行きました。近くに砂丘もあり、非常にもろい地盤に立っている原発。住宅はすぐ近くまで迫り、地震があったとき、いったいどのような被害が起きるのか…恐ろしく思いましたが、でも単なる想像が今度の現実の被害を目にして、より大きい恐怖に変わりました。写真:残念ながら私は議会で参加できませんでしたが、05年に、ネットワーク横浜が市民団体と一緒に浜岡原発の危うさを横浜駅でアピールしたときの写真です。横幕を見てください。しっかり「地震の前に原発止めよう!」って書いてあるでしょ!)
チェルノブイリの事故は、周囲600kmにまで放射能が放出され、25万人以上に人が故郷を捨てています。もし浜岡原発で事故が起きたら、静岡県だけの被害ではなく、関東はもちろん日本の大部分が被害を受けることになりかねません。
目に見えない放射能だからこそ、事故があったら早急に処置し、情報を公開しなければいけないのに、今度の地震では全くお粗末な原発の防災体制があきらかになりました。
「想定外だった」というのは理由になりません。もっと大きな地震が起きることを想定して、即刻全国の原発で対策をたてること。特に地震の可能性が大きい浜岡原発については停止するなどしなければ、あとで大変な事態に陥ります。
浜岡原発の周りには送電線が張り巡らされていましたが、なぜか異常に巨大な真っ赤な鳥居が道路に立てられていました。原発を誘致することで、国から補助金がでる。それを期限内に使うために鳥居や立派な芝生のグラウンドや、町内のリゾート地のようなプールなどがたてられているんですね。
浜岡では、表立って原発反対を掲げると、近所から白い目で見られる…という実態もあるようで(政治が大きく絡んでいるようですが)、自治体の財政逼迫が伝えられる今、雇用の問題も含め、原発誘致に頼らざるを得ない自治体の状況と、安全に暮らしたいという市民の願いの行き違いも悩ましいところです。でもやはり、市民は地域で安全に安心してくらす権利がある。自然エネルギーの開発など原発に頼らない電力確保の方法を考えていくべきではないでしょうか。そして何よりも危機に備えた防災体制をしっかりと確保すること。政府や自治体の真摯な対応が待たれます。
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